長走川 深沢 綱木俣沢途中退却~田代沢

綱木俣沢を遡行して小面峰へ詰め上がり、オウトウ沢と本流を継続下降して、三川オートキャンプ場対岸の林道ゲートを起点に一周する計画だった。しかし、土曜の夜から日曜にかけて雨との予報と現地で目にした本流および深沢の水量とから、増水した場合に下山が困難になりそうだったため、土曜のうちに下山できるルートをとることにした。結果として、綱木俣沢までは行ったが時間切れになりそうだったため、途中まで遡行したところで引き返して田代沢を遡行した。

前夜は道の駅阿賀の里で泊まり、当日早朝三川オートキャンプ場対岸に位置する林道のゲート前まで車を乗りつけた。林道を10分ほど歩くと分岐しており、直進して深沢に架かる橋の手前から入渓した。

入渓点付近 幅広く浅い流れで河原が少ない

しばらくは河原が点在する瀬が続き、膝下位の徒渉を繰り返しながら遡行する。河原となっている部分が丈の高い草で占められているため、流れに足を浸して歩く区間が多い。間もなく大堰堤が現れて右から巻くが、堰堤上も同じような渓相が続く。左岸に枝沢を見送ると、左岸に水が流れ出ている洞穴を見つける。この水流の底は赤茶色で鉱山跡を思わせる。すぐ先には再び堰堤があり、洞穴の左側の踏跡を辿って堰堤を越えた。堰堤を越えると右岸から端正な8M直瀑で枝沢が注いでいる。

堰堤
赤茶色の底の水路?
右岸枝沢の8M直瀑

左岸に小滝を連ねた沢を見ると両岸が岩壁となって流れを圧縮している深場を迎える。ホールド豊富な右壁に沿ってへつりながら泳いで深場を越えると、谷は河原となって左に折れている。正面には威圧的な左岸の岩壁が覆い被さってくるように聳えている。ここからは両岸切り立った壁に挟まれた流れとなるが、相変わらず河原が点在する瀬が続いている。谷が右へ左へと折れ、左岸に細い水流ながらも50Mもあろうかという滝を懸ける枝沢を見送ると、まもなく田代沢出合となる。

ゴルジュの入口
へつり泳ぎでゴルジュの淵を突破
深場を抜けるとゴルジュは左に屈曲する
両岸ともに垂壁に近いゴルジュ
さらに狭まるゴルジュ
田代沢出合

田代沢出合から先は一端幅8Mくらいに狭まるが、その後は両岸の斜度がやや緩くなりエスケープできそうなところも出てくる。左右に滝を懸けて注いでいる枝沢を見ながら、転石が大きくなってきた沢を遡行していくと綱木俣沢出合に到着する。

田代沢出合から上流の渓相
綱木俣沢出合

綱木俣沢に入ると間もなく大きな淵に流れ込む2M滝から始まる連瀑となる。最初は右側を登って行ったが、2M-7M-3Mと続いた先でバンドが無くなり、下降しても深い釜を持った小滝があったので、2M滝下まで引き返して、安定してそうな右岸をやや大きく巻いた。連瀑に続いてさらに小滝と5M滝が懸る。5M滝の左岸を巻こうとして小尾根状の斜面に取付いたが、上部に頼りない灌木に頼らざるを得ない悪い段差があったので、このルートの突破を断念した。この時点で10時30分を回っており、この日のうちに安全圏まで辿り着くのは難しいかもしれないと判断し、綱木俣沢遡行はここで諦めて、引き返して田代沢を遡行することにした。尚、この5M滝は前出の連瀑ともども右岸からまとめて巻いてしまえば問題なさそうだ。滝上は少し開けて穏やかな渓相になっているように見えた。

連瀑最初の滝
5M滝 ここで退却・ルート変更した

田代沢出合まで戻った所で昼食のため休憩し、息を整えたところで遡行開始する。出合からしばらくは田代沢もゴルジュが続いている。間もなく釜を持った2M滝に行く手を阻まれる。ここを巻くにはかなり戻って大きく巻かなければならない。釜の右壁をじっくり観察し何とか突破の目処が立ったので、一瞬の泳ぎで右壁のホールドに取付き、そこから基部まで微妙なホールドを使ってトラバースして落ち口のCSに手を伸ばしてクリア。後続をロープで確保するも、スタンスがおぼつかず二人とも何度か釜に落ちたが、最後は何とか引っ張り上げた。

田代沢F1 釜を持った2M滝

直後にナメが続き、その上に8Mの美瀑が懸る。シャワーを浴びて水流を登ることもできそうだったが、左側を小さく巻いて滝上に立った。滝上で一旦開けて右岸に枝沢を分けると再びゴルジュとなる。ゴルジュに踏み込んでいくと大きな岩に二分された水流を落とす5M滝二本が懸っている。いずれも登れそうもないが、右側の滝の右側に大岩で蓋をされた暗い壁がある。上部に薄明かりが見えたので、暗い壁に取付いて登っていくと何とか一人抜けられそうな穴が開いていた。壁は比較的斜度が緩く大きなスタンスがあったので、穴の直下でザックを下ろして空身で這い上がった。三人分のザックを引き揚げ、メンバー二名も穴から這い上がった。ここからは谷が開けて森の中の穏やかな流れとなる。

8M滝
水流を二分する5M滝
大岩に塞がれた右側の水流の右壁を登る
一人抜けられる隙間から這い上がった

10M滝を巻き、3M滝を右側の岩と壁の間の凹角を斜上して越えると、前方がぐるりと壁状になった中心に12M二段の滝が見えてくる。直登はできそうもなく、左岸のやや緩い所をブッシュの根を頼りに登っていくと林道に出た。

10M滝
12M滝 この滝を巻いていくと林道に出た

林道はブッシュは出ているもののかなり明瞭で、降っていくと途中から使用された痕跡も新しくなる。林道脇に広がる伐採地で蕨を摘みながらも、林道を歩くこと約1時間45分で駐車スペースに戻った。

 

同行者の記録

遡行図

 

天候:曇


山行最終日:2017年7月22日
メンバー:長島(L) 高森 坂部
山域: 飯豊連峰 阿賀野川
山行形態: 沢登り
コースタイム:
林道ゲート(6:50)-林道分岐(7:05)-綱木俣沢出合(9:25)-5M滝下引き返し点(10:30)-田代沢出合(11:30/50)-335M(13:30)-林道(14:50)-林道ゲート(16:35)
地形図:東赤谷・蒜場山
報告者:長島

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください