石川川

10日

前回訪れたときは空いていたゲートで通行止となっており、入渓点へ向かって歩く。道が一旦沢へ降りる所から遡行を開始する。

林道入口
林道が沢に突き当たった所で入渓

前回ひどい藪沢だと思って引き返した先へ進むが、やはり藪沢が続く。滝らしい滝もないまま、どことなく地形図と一致しない沢を進むが、650M付近で水が枯れそうになるところで、ルートミスに気付く。どこで間違えたか検討していると、入渓点から間違っていたのではないかという結論に達した。入渓点まで引き返して、遡行した沢を渡った先の道を進むと、案の定こちらが石川川沿いの道だった。猿ヶ城岩と思しき岸壁を対岸に見ると、間もなく道は沢へと下る。徒渉して、やや下流にトラロープのある踏跡を登って杉林を歩く。平坦なところにテントを張った。

地形図と合致しない渓相に気付いて引き返す

11日

踏跡を辿って上流へ向かう。前日枝沢で無駄時間を費やしたため、この川を詰めるのは半ば諦めて、最低限800M付近の二俣まで行ければよいと思っていた。

石川川は平凡なゴーロの渓相が続き、遡行意欲は沸いてこない。興味の中心は地形図に載っている道がどの程度の明瞭さでどこまで続いているのかである。踏跡を辿れる限り忠実に辿ってみることにした。右岸からの三本目の沢に降りたところで、踏跡を見失い、沢を遡行する。やがて左岸に目印を見つけて、左岸の道を辿る。

水量は多い できるだけ巻き道を辿る

495M付近のルンゼに出たところで、ルンゼを降って沢に出ると、間もなく500Mで(3:2)で左岸の枝沢を分ける。出合付近の3M滝は右岸のバンドから越える。少し進むと8Mの豪快な滝が懸る。左岸の緩傾斜のルンゼを登って滝上に出る。小ゴルジュの廊下の先に3M滝が懸るところを、左岸のバンドから沢身を見下ろしながら越える。

8M滝
8M滝に続く函と3M滝

両岸からのブッシュが煩い平凡な沢を800M付近まで遡行する。時刻は10:55、直前の右岸枝沢を確認してから二俣までの間に地形図を落としてしまったこともあり、ここで引き返すことにした。遡行するならば、右俣へ入り尾根を辿ってNINOXのゲレンデを下山するつもりでいた。

藪が煩い分収穫もあった
今年は実りが良い
水量はまだ多いが藪がひどい
渓相の変化はあまり望めない雰囲気

下降では、左岸の道を辿る所までは往路通りで、その下流では右岸で踏跡を見失った先の踏跡も見つけることができた。

 

遡行図

山行最終日:2016年10月11日
メンバー:長島
山域: 飯豊連峰 加治川
山行形態: 沢登り
コースタイム:
10日:石川林道入口ゲート(11:10)-220M左岸枝沢徒渉点(12:20)-枝沢405M付近(14:05)-650M付近(14:55)-220M左岸枝沢徒渉点(16:00)-猿ヶ城岩上流徒渉点先幕場(17:00)
11日:幕場(7:00)-500M付近(8:55)-800M(10:55)-500M付近(12:35)-幕場(14:15)-ゲート(15:45)
地形図:菅谷
報告者:長島