本川 九郎三郎沢~本流

本ルートを計画したのは昨年だが、下り坂の天気が予報されていたのを勘案して転進したため、今年改めて同ルートを辿ってみることにした。本川はやや等高線の密度が小さいものの、規模的に一日から二日かけて遡行するのに手ごろな沢のように思える。

坂下の道の駅に前泊して、朝普段より幾分遅めの時刻に入渓点の九郎三郎沢出合に向かった。出合付近に手ごろな駐車スペースがあることは昨年確認済なので、こういったちょっとしたことに余裕が生まれる。
九郎三郎沢右岸にゲートのある道を辿ると、三度九郎三郎沢を渡って、標高560M付近の開けた一帯に養魚場が見えてくる。地形図には何も載っていないが、立派な施設があるものだ。辿ってきた道に車が出入りしている痕跡が強いのは、この施設があるためだと分かった。

養魚場を過ぎても、道は続いているが、急に荒れてくる。200Mくらい行くと、道は藪に消えたため、気が進まないが、ボサが被った沢に降りて遡行を開始する。

入渓点付近 ボサが煩い

しばらくボサが被った煩い流れを遡行する。両岸は樹林だが、下草も多くかなり藪っぽい。次第にに両岸の下草の丈が低くなってきたので、620Mくらいまで左岸を歩き、少し沢を歩いた後、700Mくらいまでは右岸を歩く。両岸ともにウワバミソウとミヤマイラクサが多く茂っている。沢に戻るとすぐに725Mで左岸から枝沢が流れ込む。本流には小滝というにも小さな落込みがあり、続いて2M滝が懸るが、簡単に越える。少し行くと苔生した花崗岩の4M滝が懸り、左から登る。

2M滝と4M滝

地形図では小さな枝沢が左右に入っているのが読み取れるが、水が少なくて見落としたのか、実際に水が流れていなかったのか、枝沢の数が実際と一致しない。840M付近で右岸枝沢が入ってくるところで、800Mの左岸枝沢の出合と読み間違えて、左へ入ってしまった。枝沢を遡行すると、位置の割に谷が浅くなるのが早いので、ルートミスに気が付いたが、水が涸れるところまで辿ってルートミスを確認した。出合まで戻ることも考えたが、平凡な沢筋が続いているだけだと思ったので、左岸の樹林をトラバースして本流の930M付近にルート修正した。930M(1:1)の二又を左へ進むと、間もなく水が涸れて、単調な窪となる。窪が消えてから、さらに標高差50Mくらい詰めて行くと、代塚山山頂の三角点を発見した。

代塚山の標石

三角点の周囲は下草の少ない樹林帯だったため、少し早いが昼食を摂りながら休憩した。休憩後、西尾根へ向かうが、山頂から西南北方面は斜度変化が少なく尾根を特定し難い。慎重にコンパスで方向を定めながらも、何度か方向修正して、標高1180Mあたりから谷へ向かって下降を開始した。

降り立った窪の標高は1085Mで、水は流れていない。水が流れ始めると、2Mの滝が懸り、その下で右岸からの流れと合流している。標高1000mの出合であり、下降してきた方が本流筋なのだが、水量は(2:1)で左沢の方が多い。
九郎三郎沢よりも若干滝が多く懸るが、2~3Mの小滝がほとんどで、簡単にクライムダウンしたり巻いたりできる。標高670Mの右岸枝沢を合わせると、錆びたワイヤーが半ば埋まった状態で落ちていた。そこからわずかに降った所に、石垣があり、古い橋の残骸が沢を渡っている。ここで沢下降を打ち切り、荒れた道を辿ることにした。

6M3段の滝

右岸の道にあがると、すぐに同じような状態の橋を架けて左岸へ

4M簾状の滝

渡り、また右岸に渡る。道は所々ブッシュにより消失しているが、消える度に少し進んだところで捕捉し直す。地形図に記載されていると思われている堰堤を過ぎ、さらにもう一基の堰堤を過ぎると、県道383号線のヘアピンカーブの辺りに出た。

山道を辿る

泊まりの装備を担いで入渓したものの、どちらの沢もあまりにも単調で、滞ることなく進んだため、一日で遡下行を終えてしまった。予定では本流を下降途中に幕場を探すつもりでいたが、結果的には目ぼしい適地がなかったので、ちょうどよかったかもしれない。

 

同行者の記録

遡行図


山行最終日:2016年6月25日
メンバー:長島(L) 高森 匿名
山域: 飯豊連峰 阿賀野川
山行形態: 沢登り
コースタイム:
九郎三郎沢出合(7:55)-725M付近(9:20)-代塚山山頂(11:30/50)-県道383号線(14:55)-九郎三郎沢出合(15:45)
地形図:大日岳・川入
報告者:長島

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