加治川 袖ノ沢

月曜日に休暇を取って、内の倉川諏訪の東沢を遡行するつもりでいたが、天気予報は悪転していき、金曜には日曜から天気が崩れる予報に変わっていたので、1泊の計画と日帰り計画2本を持って新発田へ向かった。結局、日曜の昼過ぎから雨という予報に落ち着いたため、北股川の下降が入る東ノ沢~彦兵衛沢の計画は取りやめ、安全策を取って、日帰り計画を選択した。

県道335号線が加治川治水ダムへ向かって登っていく途中にあるヘアピンカーブで、踏跡を探して草薮に踏み込む。踏跡を発見するのに少し手間取ったが、袖ノ沢出合の方から登ってくる踏跡を発見し、上流へ向かうと、ヘアピンカーブからこちらに合流する踏跡も確認できた。

沢音が近くなってくると、堰堤が現れ、これを右側から巻いて、少し先で砂地の川原へ降りた。水量は少なく、沢床は全体的に茶色く、水温も高い。

堰堤を巻いて砂地の河原に立つ

谷が右に曲がるとゴルジュとなり、小さな釜に50cmの樋状の落込みから水が流れ込んでいる。すぐ先にはドーム状の側壁を持った釜の5M滝が懸り、右岸を小さく巻く。流水溝のような流れを進むと、広い釜を持った6M滝が懸り、左壁には切れたワイヤーが垂れている。左から巻いていき、続く4Mの滝も踏跡を辿ってまとめて巻く。

ドーム状の側壁の釜を持った5M滝

深い釜を過ぎ、6Mの滝は左壁のバンド伝いに登り、続く小ゴルジュの8Mは左側のバンドをへつるように巻いた。少し進んで、左にスラブ滝を懸ける小沢を過ぎると、小ゴルジュとなり出口に3M滝が懸る。左壁にアンダーとカチになる小さなホールドがある。コンクリートの壁のようなものが見えると思ったら、堰堤が現れた。

小ゴルジュの8M滝
堰堤

堰堤を巻くと左手にスノーブロックが残り、右側には草原の台地が広がっている。側壁が立ってきて10Mの滝が懸るが、簡単に右から巻く。次の5M2条は左を巻き、4Mは左壁を登るが、ギボウシの葉に視界を遮られて登り難い。釜を持った6M樋状とそれに続く10Mは左を巻き、5M「し」の字形の滝は左壁から右壁に乗り移って登る。いくつか小滝を過ぎると、左壁に圧迫されるようなゴルジュ帯となる。

10M滝
6M樋状の滝に続く10M滝

7M3段は流心に取付いて途中から右側のスラブ壁を登り、ゴルジュ出口の3MCSはCSの下からフリクションを効かせて樋の中に入り込む。

7M3段の斜瀑を登るとゴルジュになる

CS滝を抜けて空間が開けたと思うと、やや左手に15Mの直瀑が懸り、さらにその上にも同規模の滝が続いている。左岸を巻きにかかるが、なかなか下降適地が見つからず、一旦500M付近で出合う枝沢に懸垂で降り、さらに対岸に取付いて3Mの滝の上に降りた。3M滝の下には、かなり大きな落差の滝が懸っていた。

15M滝とその奥に10M滝が続く

しばらくゴルジュの中に小滝や倒木でできた堰があるが、どうも水が汚れているように見える。まっすぐに伸びるゴルジュの先から水が消えていると思ったら、右壁に大きな滝が懸っている。地形図で見て、550Mで枝尾根に向かって真っすぐに伸びているルンゼがこのゴルジュの先の部分のようだ。この滝も左側から高巻く。下からは上部が見えなかったが、25Mくらいありそうだ。

右側壁に25M滝が懸る

一旦沢に戻るが、すぐに末広の淵を持った5MCSが懸り、その奥にも滝が見えたので、高巻きを継続する。最後は、5MCSの先に見えていた滝の上に懸っていた12M滝の上に降りた。

12M滝の落口を目指す

ここまで、だいぶ滝を越えてきたが、まだ続いている。5M滝を中央から登り、3Mを左から巻いた後は、8M2段、8M、・・・と直登し、10M、3Mに続く12Mは、流中から左スラブ壁を登る。尚も3Mクラスの滝をいくつか過ぎ、6×5樋状を登ると、(1:1)の二俣となるが、出合の渓相からは左が本流のように見える。

スラブ状12M滝

3M滝を過ぎると、流れは二分し、本流の10Mは登れそうもないので、左側の枝沢に懸る5M4段を登って本流に戻る。

さらに15M、4Mと続く滝も左、右から巻いていくと、ボサが煩くなってくる。やがて、ボサが疎らになると、草付スラブとなり、草の付いたバンドを拾って九十九折に登っていくと、ようやく焼峰山と焼峰の頭の間の登山道に出た。

源頭部に懸る15M滝
尾根から見下ろした袖ノ沢

焼峰の頭まで行って少し休憩した後、加治川治水ダムに向かって登山道を降った。

この沢は滝の部分でだけ高度を上げているような感じで、滝ではないところは緩く、滝が多い。簡単に登れる滝なら楽なのだが、どれも一癖あるので、地形図で読み取れる流程から想像するより、かなり遡行時間がかかった。

 

遡行図


山行最終日:2015年9月5日
メンバー:長島
山域: 飯豊連峰 加治川
山行形態: 沢登り
コースタイム:
ヘアピンカーブ(7:45)-570M付近(11:45)-登山道(15:30)-登山口(16:55)
地形図:東赤谷
報告者:長島

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