玉川 大又沢あしな沢

朝早めに家を出て飯豊山荘の先の駐車場に6時35分頃到着する。休場ノ沢出合まで徒渉点も含めほぼ11日と同様のルートを辿るが、幾分水量が少なく水勢も緩く感じた。虻は倍くらいに増えていたが、例年と比べればまだかなり少ない。7月の大雨でだいぶ流されたのだろう。

あしな沢出合

入りアイハゲ沢出合の先のゴルジュは右岸から巻いた。右岸に取付くとすぐに巻道があって、これを辿ってゴルジュの上流に出た。しばらく開けた渓相が続き平凡ではあるが明るくて心地よい。あしな沢出合に着いても良さそうな頃になると、両岸の壁が切り立ってきてその間隔が狭まってくる。もう少し水量が少なければそのまま突破できそうだったが、今回は無理をせず左岸を巻いた。高巻き中に右岸から平坦な沢が一本、巻き終えてからもう一本流れ込んでおり、そのすぐ先があしな沢出合だった。

出合から見たあしな沢
大岩を配した滝を見下ろす
大岩を積んだような8M滝

あしな沢を遡行し始めると間もなく小雨が降り始める。これまでの明るさから一転してどんよりした薄暗さに包まれた。出合直後に沢筋はS字状に曲がっている。いくつか続く小滝を越えると一旦開けるが、間もなく右壁が切り立ち左側に大石を配した2M前後の滝が続く。そこから間をあけて2M、3M滝の後、大岩を三つ積み上げたような8M滝が懸る。水流を浴びて登れなくもなさそうだが、右岸に取付いて巻こうとすると踏跡らしきバンドがあった。

V字に深く切れ込んだ渓相
総落差30Mの連瀑

ここから顕著なV字谷が続き、大岩によって二分されたうちの左側の水流に懸る3M滝を右側の流れから巻くと、開けた渓相に変わって前方の視界も開ける。源頭までこんな感じが続くかに見えたが、間もなく両岸が切り立ち三つの滝を連ねた滝場になる。手前の滝は4Mくらいで、2段目、3段目と落差が大きくなっているように見受けられる。右壁沿いを登って行けそうだったが、今年は場数を踏んでないので無理せず右岸のブッシュ帯から巻いた。この滝場の落差は全部で約30Mあった。

荒涼としたゴーロ
15M滝

滝場を過ぎると再び開けて荒涼としたゴーロが続く。左岸からはいくつかの枝沢が流れ込んでいて、そのうちの4本目の枝沢の先に大きな滝が見えてくる。枝沢を過ぎて3M滝を越えると浅い樋状をなす15M滝の基部に立つ。中間は登れなくもなさそうだが少し戻って左岸の草付を登って巻いた。

右水流が大岩の上から落ちる5M2条の滝
枝沢を分けて水量が激減した

続いて右側の流れが大岩の上から落ちてくる二条の滝も左岸から巻く。次の5M滝は左から取付いてみるとフレーク状の岩が抜け落ちてきたので、クライムダウンして左岸を巻いた。なかなか安定した下降点が見つからず、高巻きの途中で右岸に枝沢を分けており、さらに6Mくらいの滝と3Mの滝の上で沢床に戻った。水量比では先程の枝沢が圧倒的に多かったようで、水量は激減していた。

源頭部から稜線を見上げる

滲み出した水がかすかに流れるような沢型のトレースが続く。ボサが多くなり、とりわけアザミが多くて掻き分ける腕にちくちく刺さる。どこをもって水涸れとしていいか判然としない流れだが、沢型は登山道直下まで続いていた。

昼過ぎに登山道に出て、開けたところを探して下降を開始するとまもなく登山道を登ってくる5人家族と思しきパーティとすれ違う。休場ノ峰の手前の小ピークで昼食を摂って下山した。

アカヤマドリの老菌
ハナビラタケ

あしな沢は等高線の間隔がほぼ均等なだけに平凡な渓相と思われたが、650~800Mにかけては等高線がなす角度がかなり鋭角になっているだけに両岸は切り立っていて険しい雰囲気はあったし、それなりに滝もあった。

 

天候:小雨

 

遡行図


山行最終日:
メンバー:長島
山域: 飯豊連峰 荒川
山行形態: 沢登り
コースタイム:
駐車場(6:40)-大又沢・桧山沢出合(7:20)-休場ノ沢出合(8:20)-あしな沢出合(9:30)-登山道(12:35)-駐車場(15:15)
地形図:飯豊山
報告者:長島

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください