長走川 綱木俣沢~オウトウ沢~綱木俣沢

天気予報は曇りだったが、金曜の夜半に大雨が降ってきた。
朝には止んでいたが、雲が厚く天気予報は土曜午後に降水ありに変わっていた。

9/30晴れ時々雨

長走川本流に増水の様子は見られない。支度をして6:50に山行を開始しようとしたらポツリポツリと降りだし、すぐに本降りとなったため雨宿りを余儀なくされた。
気を取り直して7:40今度こそ山行開始となった。

入渓までは20分程の林道歩き。事前に深沢では泳ぎ後あるとの忠告を受けていたので泳げない私には憂鬱が続く。
林道終点から入渓し、しばらくは斜度のないゴーロ歩き。入渓30分ほどて泳ぎポイントに到達してしまった。覚悟を決めるしかない。
ザックの防水対策は強化してきたので心配ないが、自身が突破できるか不安でたまらない。青白い顔をしながら入水していくと、リーダーから「足が着くよ」との情報。安心したら余裕がでてきて、泳ぎ(足がつくので歩行だが)が俄然楽しくなる。泳ぎきった時には「上陸!」なんていいながら第一関門を突破していった。

9:55深沢から綱木俣沢へ進路を変える。渓相が一変して連瀑帯となる。初っぱなの15m滝を巻いて水線にもどったものの、いやらしい滝が続くので再び高巻。いくつかの滝をまとめて巻いてザイル懸垂、枝沢から巻いてザイル懸垂等々、なかなか距離も高度も稼ぐことができない。
詰めでは、際どいフリクションを要するトラバースができずお情けでザイルを出してもらい、藪漕ぎではリーダーについていかれずルートを見失って激藪に突入していまい、時間ばかりかかってしまった。ただただ猛省です。

ピークに着いた時刻は16:30。予定から大幅に遅れ、体力面での限界もきている。
オウトウ沢の下降をはじめたがすぐに暗くなってしまい、17:40、CO870でビバーク。わずかなスペースだったが、整地してなんとかテントを設営することができた。

10/1晴れ

オウトウ沢の下降開始10分、20mの大滝に阻まれ懸垂下降をする。
この先も少し下降しては滝に阻まれる。沢幅が狭く、ブッシュも乏しいため巻くことができず、CO640くらいまでに何度も懸垂下降を繰り返す。下降中、エネルギー不足に陥りバテてしまい大幅にペースダウン。休憩させてもらってパンを食べたがなかなか回復しない。
オウトウ沢CO360で右岸枝沢に入るも、やはりペースが上がらず、何度もリーダーを待たせてしまった。
この沢は入口から伏流で水がない。厄介な滝もなくいつの間にか詰めに突入していて、その頃には少し体調が回復したものの、今度は足をつってしまった。
ピーク手前だったが、そこで昼食を兼ねた休憩としてもらった。

休憩をとって体調は戻ったが、ここまでですでに大幅な遅延。
本来は、乗っ越して綱木俣沢右俣を下降する予定であったが、前日に塑行した綱木俣沢左俣が滝だらけであったことと、ペースを上げられなかったことから、CO460付近まで尾根を下山するルートに変更してもらった。
尾根下山をして予定通りに綱木俣沢右俣に降りたった。深沢までは高低差170m程なのだがいやらしい小滝が連続していて、2回の巻きと3回のザイル下降となった。

深沢は前日に塑行してきた穏やかな沢なので安心していたのだが、最後に泳ぎが待ち受けていることをすっかり忘れていた。足が着くことがわかっていても嫌なもの。私の水恐怖症を知っているリーダーが、先に突破して向こう岸でしばらく様子を見ていてくれたことがうれしかった。早く水恐怖症を克服したいものだ。

体力不足、技術不足で遅延してしまい、両日10時間オーバーの山行になってしまった。シーズン終盤にこの仕上がりでは非情に恥ずかしい。

山行最終日:2017年10月1日
メンバー:長島(L) 匿名
山域: 同行者の記録
山行形態: 沢登り
コースタイム:
地形図:東赤谷・蒜場山
報告者:匿名