姫田川上ノ金ハッパ沢~南俣川場割沢左俣

今回は、二王子岳の南側を西へ流れる小沢二本を遡下行した。遡行した姫田川は加治川の支流で、三王子神社付近を水源として二王子岳の登山道の南側を流れ、加治大橋付近で加治川に合流する川であり、昭文社の山と高原地図には源流部を上ノハッパ沢と記載されている。

下降した南俣川は姫田川の支流であり、南俣集落付近で姫田川に合流している。水源は三王子神社付近より西南西に派生する尾根と場割峰、鳥居峠、高知山に囲まれた領域で、上流部は高知沢、左俣は場割沢と記載されている。

南俣集落を少し南へ通り過ぎた辺りに車を停めて、二王子岳登山口へ続く林道を歩く。途中、二王子岳に登るという地元の方に声をかけられ、登山口まで車に乗せていただいた。登山口は二王子神社のすぐそばだが、既に20~30台くらいの車が駐車してあった。

駐車スペースを通り過ぎて姫田川右岸の道へ進む。ゲートの先には雑草に覆われた舗装された道が伸びており、舗装区間を過ぎてもしばらくの間は明瞭な踏跡が続いている。踏跡は430m辺りから途切れがちになり、475m付近の大ナ滝沢を分ける辺りで完全に消える。

沢はかなり藪っぽいのでできるだけ踏跡や段丘を辿って遡行するが、沢は平凡な流れが続く。500m付近で4M4条の滝が出てくるが、右側を簡単に越える。710mで右から(3:1)で入ってくる枝沢は、合流点の少し先で雪渓に覆われていた。

4M4条の滝 雪代期ならではの光景だろう

本流は3mの斜瀑が懸かっていて、これを簡単に登って少し進むとスノーブリッジが架かっている。ブリッジは数メートルの奥行きだが、奥に3mの滝が懸かっていてシャワーを浴びないと登れそうもないので、右岸を小さく高巻いて落口に抜ける。

910mで左に登山道付近を源とする支沢を分けると傾斜がきつくなり、15m多段の滝が二つ連続する。滝と記したものの実際には急傾斜のゴーロのような感じで、特に困難なところはない。滝場を過ぎるとまた緩傾斜となり雪渓に覆われる。

15Mの落差の連瀑

雪渓が途切れると流水溝のようなナメが続き、一回ブリッジを潜って1135mを右に入る。

上流部は一旦ナメが現れるがすぐに雪渓に覆われる

最後は雪渓となっており、南に向かって斜めに生えている潅木帯をすり抜けると雪田に覆われた稜線に出た。

稜線の開けたところは雪に覆われていた

雪田からは二王子岳をはじめ、南には蒜場山まで見渡せる。周囲の山々は緑と白の斑模様で、まだ残雪が多い様子が窺える。周囲を一望した後、稜線上ブッシュと七滝沢枝沢の源頭部を埋める雪渓を交互に進んで赤谷越途へと向かう。下降開始点の東側は七滝沢の枝沢源頭部を雪渓がびっしりと埋め尽くしていて快適だ。

稜線は雪渓と藪とを交互に進む

最低鞍部から西側へ進むとすぐに窪が現れて、さらに20~30Mほどで雪渓に降り立つ。そのまま雪渓を下っていくと、上ノ金ハッパ沢と場割沢を分ける尾根の方から流れてくる本流が8mの滝を懸けて流れ込んでいる。100m程進むと一旦雪渓が途切れ、右岸にかすかな踏跡と赤テープを見つける。この先踏跡を辿って下降できるかと思ったが、踏跡はその先へは続いていなかった。

8Mの滝が雪渓下に流れ込む

1000M付近で雪渓を乗越すと5M、3Mの滝が続いており、左岸を巻いて下降する。場割峰直下から流れてくる右俣を合わせると落ち込みの落差が大きくなってくる。8M、4Mの滝の右岸を巻き、8Mの長さのブリッジを潜って、連続する二つの12M滝を左岸から巻いて降りると、左岸から支沢を合わせる。

8M滝

3M小滝を右岸ブッシュを使って巻くと720M~670Mの間10M前後の滝の連瀑帯となる。ここは左岸のブッシュ帯から一機に巻いたが、振り返って滝を見ると雪代で水量が多いこともあってかなり迫力がある。連瀑を過ぎると傾斜が落ちて平凡な流れとなり、間もなく左岸から高知沢本流を併せる。

左岸から巻いた連瀑

その先で釣師に出会うと、この先難所はないと予感する。実際その通りで、何度か徒渉しつつ下降していくと、580m付近から明瞭な踏跡が続き、480m付近で林道終点に出た。

この林道を道なりに下って行けば駐車スペースに着く。下降した沢の下流は、車を停めたスペースのすぐ脇を流れているが、この辺りではすっかり里川の様相である。

 

遡行図


山行最終日:2013年6月9日
メンバー:長島
山域: 飯豊連峰 加治川
山行形態: 沢登り
コースタイム:
南俣集落(6:00)-二王子神社(6:30)-稜線1190m(10:20)-赤谷越途(10:50)-880m(12:00)-480m林道終点(14:25)-南俣集落(15:20)
地形図:二王子岳
報告者:長島

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