大石川 黒手沢~滝倉沢

29日(雨のち曇り)

前泊地で朝を迎えると雨が降っている。出る頃には上がったので一安心と思いきや大石ダムに着く頃には再び雨脚が強くなる。小一時間ほど待機して小雨になったところで出発を決める。出発する頃には雨は上がる。途中「ぬかご」(または「むかご」とも言うらしい)というヤマノイモやムカゴイラクサのはの付け根にできるものがあるのを長島さんから教わる。収穫したものを夜にゆでておいしくいただく。それにしても肌寒く空は暗い。入渓してすぐ三段のトイ状の小滝。長島さんはフリクションを効かせながらあっさり行くが高森さんやや苦戦。渡部は右のリッジを直登するが上が少し悪い。

釜を腰までつかって通過。その先3m弱の滝だが釜が深く左から巻く。上に作業道があった。沢に戻ると釜はあるが遡行は容易。左から、その先右から小沢が一本入って4m滝は登れず右から巻く。釜に斜めスライダー滝3×4mmも右から巻く。次の釜付き3mも左から巻く。いきなり穏やかな沢になる。少し行くと1mほどの滝の先にヒョングリ滝が登れず戻って右から巻く。右から一本入ってその先滝は1mちょっとだが深い釜があるので左をへつる。斜滝スライダー1.5mは手前の釜を右からへつり水流の左を行く。右左から小沢が入って直滝7m。登れず右巻き。かすかに踏み跡がある。

3m滝は左から。次の釜は右からへつり次の釜は腰までつかり水路のような流れを越える。手前の釜につかってトイ状4m滝は右を登る。3mは左から。ミニゴルジュは左からあがるがやや悪い。ここをやや苦労して越えてここでお昼。雨はやんでいるが曇天でとにかく寒い。

釜を左からへつり3m滝は右から。次の釜はへそあたりまでつかる。次の2m滝も釜が深く手前の左から大高巻きとなる。ここでの草付きの登りもやや苦労する。ザイルがでるがこれをフィックスしてもらえば、この滝は越えられると思ったが上に登ってみるとその先にさらに立派な10m?滝が見える。そこで大巻きとなる。越えた上でもう一つ支尾根を越えたい所だがメンバーの力量をかんがみて無理をせず一度沢に戻る。二本ザイルをつなげて懸垂。

通路のように両側から迫る沢を通ると4m滝が登れない。右から入る沢の滝をザイルを引いて長島さんが登るが滝口に大きな石がせり出しザックが邪魔するがうまく抜ける。自分はザイルをもらい大石の下まで登りそこで荷揚げしてもらって空身で登るがそれでもなかなか大変だ。ここで確保を交代して高森さんに登ってもらう間に長島さんはザイルを引いてスラブを登って行く。

ここでもう15時を過ぎているので当初の計画通りにはいかないことはあきらかであり、この先快適なテンバがあるかどうかわからないので稜線を目指すことにする。まだ水流があり沢を登っていくが越えられないところは右に上がる。木々を手がかりに進んでいく。長島さんが降りるがあまりよくないのでもう少し先でと言われて、木のみを頼りに斜面を登っているところ泥壁で足場が無くなり手で支えられなくて沢に滑り落ちてしまう。背中で着地するが幸いザックがクッションとなってダメージなくすんだ。

17時に稜線に到着。その上がったところは689mピーク。そこがいい案配のテンバ適地でテントを張る。急いで食事の支度をして済ませ20時過ぎには寝袋に入りぬくぬくとしているうちに眠りに落ちる。

30日(晴れ)

ここはちょうど黒手沢と小川と滝倉沢のどこにも降りられる地点。当初の計画では黒手沢を詰めあげて西側の小川に降りてそこで泊まり、小川を下降して枝沢を北東に登って乗り越して滝倉沢を下降するという予定であったが、それは時間的に無理。と言ってこのまま滝倉沢をただ降りればあまりに短い。そこで再び黒手沢の登れなかった滝のすぐ上まで降り黒手沢を詰めて稜線にあがった後、支尾根に踏み跡がついていることからこのテンバまで戻り、ここから滝倉沢に降りるということになった。7時半前に出発。降下して支尾根をたどりそのまま懸垂せずに沢に一時間ほどで着く。

水流が減りながらもまだ釜があり、二条3m滝を右から巻く。その先2m滝を越え3×4mのトイ状滝は越えられずリッジから右巻き。しかしこの先も越えられ滝が続いているようなので草付きを慎重にトラバースしていく。5つぐらいの5m前後の滝を越え約30分程で沢に戻る。この先左岸にテンバ適地があった。ここで泊まれれば計画通りの遡行が出来たかもしれないがもちろんそんなことは昨日はわからないので選択の余地はなかった。

右から一本入って3mは右から。ナメ2×3mは右から登る。2m前後の小滝が三つほど続いて奥の10m滝は右から巻く。すぐ沢にもどって釜は左からへつる。3段小滝は左から。左から一本入ってその先6m滝は悪そうだが長島さんがフリーで登る。上が滑っていて悪いのでお助けが出る。4m滝は長島さんが右から登るが悪いのでザイルが出るが確保場所の関係から左の壁をザイルをフィックスしてもらって後続は登る。

その先1・3・3mの三段斜滝は一番上が右のぬめった壁を木を手がかりに登る。小滝を越えて左から一本入って釜を左からへつって右・右と進んで稜線に詰め上がる。703mピークのやや北側。ここを北尾根をたどって泊まったテンバについてここで昼食。

ここから北西に降下して滝倉沢に降りる。500mあたりから水流が出る。左から二本入って先にナメ滝10×20m?は右岸を巻いて降りる。2m滝を長島さんは左岸を降りるが悪そうなので後続は真ん中を滑って降りる。

後は何も無く、荒れ気味の渓相が続く。どんどんガレていき当初は核心と思われた登山道への登りは橋手前に左岸に踏み跡があり難なく上がれる。あとは登山道をダムの車までもどると大勢の観光客がいて駐車場はいっぱいで驚く。今シーズンはこれが初めてにして最後の飯豊沢行となってしまった。

飯豊の中では非常に小ぶりな沢であろうが、それでも飯豊でそれなりの達成感も得られる。ちょっとした釜や滝を越えるのにもそれなりの草付き高巻きとなるので初級者には厳しいかもしれないが、会のメンバーであればセカンド以降では楽に行けるように技量を上げていることが求められているのだろう。飯豊をメインにしている山岳会に所属している以上、来シーズンにはもうちょっとこの山域に足を運ばねばと思った次第です。


山行最終日:2016年10月30日
メンバー:長島(L) 渡部 高森
山域: 同行者の記録
山行形態: 沢登り
コースタイム:
地形図:安角・えぶり差岳
報告者:渡部

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください