北股川

11日:

また来たぜ加治川治水ダム。遡行の準備をしていると他のパーティが準備をしている。聞けば飯豊本流との事。もう1パーティが同じ北股に入渓しているとの事。双方、飯豊ではメジャーな沢なんだろう。誰が行っているからどうとか無いので準備して歩き始める。知っていたが林道区間長い。長い。長い。力の殆どを使い入渓付近のベンチで準備し入渓した。すぐに右岸支流に50Mの大滝、その後に7M滝がかかりようやく本流に10Mの滝がかかりスタート。最初から迫力のある滝でワクワクする。左岸から巻く。かかっていたトラロープが、ここはまだ飯豊エリアではないと言う。天気も良く綺麗な清流歩きにテンションがあがる。彦兵衛滝を分けて両脇が迫ってくるがすぐに開ける。釜付きの小滝を2つほどクリアするとゴルジュ帯突入。フローティングロープでザックピストンで進んでいく。雪も現れるが天気も良く寒さを感じることはないまさに沢登り日和に感謝する。

進んでいくと500M付近で先行者が左岸を高巻きしているのが見える。手前に5Mの滝。奥に大滝が見える。ここは同様に巻いてクリアしないといけない。先行パーティは滝5M滝の上段からザイルを引いているがあそこにどうやって行ったのだろうか?長島リーダーは5M滝のちょっと手前から幾つかルートを詮索しながら草付きを上部に上がっていく。見た目よりずっと難しそうだ。ザイルが30Mだったので中間ビレイのクリアで手間取り沢床におりたのはほぼ15時だった。ゴルジュ帯で大木がひっかかっている下をくぐり進む。4M、5Mと小粒だが釜付きで綺麗な滝はザイルを出してもらい進むと3段の滝がかかる藤十郎沢出合だ。天気は大崩しそうにないが万が一を考えてテン場を選び大工事にて整地した。薪も多くあり楽しい夜になった。食等は髙森さん。今宵も髙森スペシャルをいただく。僕もスペシャルなメニューが欲しい

 

12日:

6:30に出発。快晴で今日も暑くなるぜ!と遡行開始したが朝日が当たらない中 泳ぎは厳しい。何度かザックピストンでクリアする。寒いわ。太陽まだ?と歩くと大きな雪渓がかかる滝についた。

同様にザックピストンでクリア出来そうではあるが雪渓下だったのと左岸にバンドが見えたのでそちらから巻くことになった。長島さんは先に進みバンド上段のバンドまで上がる。髙森さんがとりつきで時間がかかっていた。待っているのが正しいのだろうが落ちそうな雪渓の端で怖かったので別ルートで雪渓下バンドまで先に行かせてもらう。2段のバンドの前方ルートを確認するために岩の突起を掴み沢側に体重を移動したら岩が外れて釜に滑落した。あっという声が聞こえた。落ちるとは思っていなかったが一応落ちたらの想定はしていたのですぐに釜を泳ぎ滝の落ち口にとりつき滝を登った。この時に足が負傷し痛みを伴うことが分かった。想定するのは自身が落ちることではなく岩が落ちないかだろ?っと自分を恥じながらバンドルートではなく滝ルートにルートを変えた髙森さんをロープで引っ張った。トータルで40分くらいかかった。その後崩壊寸前の雪渓をクリアする。上流はもっと厳しいだろう。ちょっと寒かった沢筋に光が差し込む。髙森さんは体が冷えて動きが悪くなり低体温症の始まりみたいと判断したリーダーここで休憩。太陽は温かい。恵みだと思う。足は時折痛むが普通に歩ける。なんとかなるだろうと思っていた。寒い思いをして突破したら先に登れない滝が出現。泣く泣く戻り右岸の草付きスラブを高巻く。草付きで親指に力を入れる登攀で特に痛みが出る。ここは一時間の高巻きをし懸垂で沢床に降りた。イージーな登攀でも右の足の指を使う場所はとにかく登れない。足の置く順番を工夫しながらの登攀が続く。めんどい。4Mの滝の為に又も左岸を大高巻き。飯豊は甘くない。2本の懸垂で沢床に戻り休憩。

10Mの滝がかかる文四郎を分けて先にすすむ。釜付きの滝が続く。開放感があり水は綺麗で釜付きの滝が続く。良い沢だ!最高だ!痛みが無ければ、、涙。自分の不注意を恨む。こんなに良い沢なのに。なかなか厳しいCSをクリアすると入り大石沢出合。本流先に見える登れない8Mの滝をクリアするには入り大石沢側から大きく巻かなくてはならず、入り大石沢にかかる8Mの滝を登る。上部はとてもシビアだった。長島さんが落ちるシーンは想像も出来ないが危うい場面を見ているのはやはり不安だ。落ちると下部まで落ちるのでハーケンを打って欲しいと隊長ノーマルスーツを着てくださいっと分かる人にしかわからない事を考えたらハーケンを打ちあぶみにしA0でクリアした。ザイルで確保して貰ったがなかなか痺れる登攀だった。良いテン場を求め先に進むが中々見つからず最終的にはそこそこの場所を見つけ整地してテン場とした。薪を拾い食事を作っている間 沢靴を脱ぎ足を確認したが腫れていた。明日は本流を巻くために入った入り大石沢にかかる滝を高巻く事から始まる。登れるだろうか。食当は堀尾。ペペロンチーノを食べて怪我の症状を伝える。個人的にはこの時点で足の不安はありながらも体力的にも精神的にも充実しており出来れば本流を詰めるつもりだった。が長島リーダーは堀尾は入り大石沢を詰めて下山すると決めていたようだ。時折見える流星群の端くれに願いを込めて就寝した

13日:

快晴。朝飯はうどん。自身あまりたべないくせに4玉も湯がいたので食べ残しがでて持ち帰ることになった。さて遡行開始。奥に見える6Mの滝を朝から大高巻き。うぐぐ。高巻きは指を使うことが多いがこの行為がやたら足が痛む。高巻き中 自問自答を繰り返す。果たしてこの先 遡行しても良いのか?迷惑をかけることはないのか?足はもつのか?といいつつもまだ行く気もあり対岸に見えるその後の巻ルートを考える。これはなかなか厳しい高巻きだ。今いる場所と同じかやや上、70M以上の高巻きになるだろうしかも高度がある場所でのトラバースがやたら長い。2時間の高巻きを終え沢床についた時にやはり断念しようと思い長島リーダーに伝えたが、それは当然で昨日そのように言ったと言われた。長島さんには入り大石沢は一人で遡行できると伝えたが登山道まで同行していただける事になる。長島さんはいくつかの装備をデポして入り大石沢出合を一緒に遡行していただいた。長島さんはここまで戻ってきてさっきの大高巻きルートを進み本流を詰めることになる。髙森さんもこの先の厳しさを予想し一緒に下山ルートを同行していただくことになる。幾つかの滝で足の踏ん張りが効かずなんの事もない小滝に苦労したりする自分に「飯豊を舐めるなよ俺!」と何度も思い考え、まだ見ぬ本流への夢を断ち切った。(特に本流で出てくる直角みたいば場所が気になっていた。)登山道に到着した時にはほっとした。長島さんに礼をいうと長島さんは再び沢に戻っていった。感謝。本流偏は長島さんにお願いします

長島さんもここから長いが僕もここからの下山は長く険しい。髙森さんはゆっくり下山するというので僕は足を引きずりながらも先に行かせて貰い先に湯の平温泉に付き汗を流した。露天風呂貸し切りだった。良い風呂だ。風呂あがり登山客と話しているとなんでも女性の湯の方が良い湯との事。そちらにも入りたかったが下山してくる髙森さんを余計に待たせるわけには行かないので自重した。加治川治水ダムからのバスはを管理人さんに尋ねるとあと3年は東北電力の林道保守などの関係で実現不可。それ以降も実現しない可能性も高いとの事だった。新発田市に頑張って欲しい。加治川治水ダムに帰るときはいつも暗くなる。あたりが暗くなり遠くのダムの明かりが見えてからも遠いのも前回と同じだ。ブヨたちに数時間付きまとわれながら車についたのは19:15。この日も13時間の行動だった。汗を流すべく行ったあやめの湯もタイムアウト。カツ丼をかっくらって家路についたが家についたのは午前3時ごろだった。

今までの飯豊と異なり精神的にも体力的にも充実しており自身の不注意が心から悔やまれる。自身の悔いなどはどうでも良いが今後、他のメンバーに迷惑をかけないようにしたい


山行最終日:2016年8月13日
メンバー:長島(L) 堀尾 高森
山域: 同行者の記録
山行形態: 沢登り
コースタイム:
地形図:二王子岳・飯豊山
報告者:堀尾

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