明け方まで雨脚強く降り続いていたが、6時頃には小降りになってきた。河川の増水を心配しながら入渓点へ向かうと、本川の水は茶色く濁りすごい勢いで流れていた。
今シーズン初の飯豊に緊張感が高まるなか林道のゲートを抜けて出発すると、おじさんが作業している養魚場がありその脇を進んで間もなく入渓。地形図ではわからないが、流れが蛇行しているので、草地に入ってショートカットしながら進んでいく。
co650までは単調な渓相が続く。6月だというのに気温が高く蒸し暑いため、時折吹き抜ける風がとても気持ち良い。
co700くらいまでは小滝が現れるも、それ以降はボサ地帯となる。
co785の二俣で左の枝沢に入るが方向がずれていく。まだ予定の二俣ではなかったようで、少し戻ってトラバースし軌道を修正した。
co1000で水が枯れ詰め開始となる。時間にして30分ほどの詰めであったが、斜度があり泥付きの上、湿度が高い中での行動は体力の消耗が激しい。息を切らせながら登り詰めた地点はどんぴしゃで代塚山山頂。その山頂には三角点があるのだが、踏跡のない山頂に三角点が付けられていることに驚いた。
正午には早いが3人とも空腹に耐えられす、ここで昼食とした。
代塚山の西側は傾斜が緩いのでルートの見極めが難しく、木が生い茂っているので景色も見えにくい。方向を確かめながら下降を開始し、ほどなくco1066の沢筋に出た。本川には九郎三郎沢よりは滝があった。
6mの滝を右岸から巻いている時に落石が発生。大事には至らずにすんだが、3人のうちの誰かの支点が崩れたようだ。間隔を詰めていたため誰が原因かがわかりにくかった。もう少し間隔を取るべきであった。
co700からは、斜度が緩やかになる。ボサの中にうっすらと道が現れ、所々に掛かっている古い木の橋の残骸を進んでいくと舗装路に出た。わらび畑を眺めながら駐車場へ戻り、この日の遡行は終了となった。