玉川 小滝沢左俣

10/31~11/3、3部構成で飯豊登り納め山行が計画された。
第1部は、玉川小滝沢の遡行である。

前日に豊栄SAへ集合。夜間は、雨が降り天候を心配しながら朝を迎えた。梅花皮荘へ向かう道中も雨がぱらついており、到着するとどんよりとガスった先に雪化粧の飯豊山が佇んでいた。

村山さんと梶原さんに見送られ遡行を開始する。
入渓してすぐに堰堤が出現。水量はやや多めで、水はとても冷たい。
前半は傾斜のゆるいゴーロの渓相が続く。
この日は6人パーティ。6人でゾロゾロとそぞろ歩きをするのは、それだけでとても楽しい気分になってくる。

1時間程遡行していくと、4mの岩が立ちふさがる。斜度があるツルリとした岩でホールドが乏しい。
リーダーは難なく登り、後続はおたすけを出してもらってクリアした。

co370には2段10mの滝。ザイルを出してもらい、右岸を小さく巻いた。

co400の二俣は予定通り左俣を進む。直後、小さいが深そうな釜に行き当たる。
気温、水温が低いので、リーダーが巻くルートを探している間に、高森さんが腰まで浸かって突破した。男気溢れる行動に賞賛の嵐が起こった。

空を見上げると、雲の動きがとても早い。 ひと時、太陽が現れ光に照らされた時、飯豊の紅葉がとてもきれいだった。
しかしながら、ここまで雨が降ったり止んだり、時折青空がみえたりだったので、この先も不安定な天候が想定される。

co410に3段12mの滝がお目見えした。左岸を巻き、さらに枝沢を越えて本流にもどった。本流には、ナメが出現し、ミニクワウンナイなどと懐かしみながら遡行を続けた。

co445で昼食タイム。エネルギーチャージをして後半に備える。
後半戦しばらくは滝もなく、ゴーロを歩きながら高度をあげていった。
co660の5m滝は、容易に越えることができた。続く3mCS滝を越えた頃、みぞれが降り出しさらに気温が下がってきた。それぞれに「温泉に浸かりたい」「熱燗もつけよう」と現実逃避に走る。

ラストの滝は2mの垂直。ザイルで確保してもらい左岸を巻く。セカンドで登った私が左にトラバースし、本流に偵察に行く。
先にスラブ状の6m滝がかかっていたので、さらに高巻きを続けた。上部は、岩が現れいやらしく、トータルで2時間近くの時間を要してしまった。

そこからは、30分程で尾根に詰め上げたがすでに15時半。ヘッデン下山覚悟となる。西俣ノ峰までは、約2時間の薮こぎとなった。
17時半を過ぎ、辺りが闇に包まれた頃、私はヘッデンを忘れてきたことが判明。幸いにもハンドライトがあったためなんとか下山できたか、装備不良は大反省である。
下山道は、暗いうえに、落ち葉(特に松の葉)が体積していてとても滑る。何度も足元をすくわれ、疲労困憊でなんとか登山口に到達した。

駐車場に向かって歩いていくと、心配して村山さんと梶原さんが迎に来ていてくれた。「お疲れ様」っと迎えてもらったことがとてもうれしかった。

この日は、皆で飯豊山荘に宿泊。夕食においしい芋煮をいただき、温泉に浸かり、山行の振り返りが夜遅くまで続いたことはいうまでもない。

山行最終日:2015年10月31日
メンバー:長島(L) 石田 山崎 古巻 高森 匿名
山域: 同行者の記録
山行形態: 沢登り
コースタイム:
地形図:長者原
報告者:匿名