大白布沢タカツコ沢地蔵沢

計画変更の2日目は、大白布沢の支流タカツコ沢を遡行する。昨日と同じ川入の駐車場へ車を入れるが、今日は朝から雨だ。大白布沢沿いの林道を歩き、御沢野営場先の分岐は大滝方面に入る。大きな堰堤を右から越えてから入渓。水量が多くなかなか迫力がある。とはいえ、徒渉に困難を伴うほどの水量ではない。

小滝を左岸から巻いて越えると、タカツコ沢の出合である。タカツコ沢に入るとすぐにゴルジュっぽい中に小滝が懸る、ゴルジュからはしばらくゴーロが続く。30分ほどで右岸より枝沢(エアリアマップには「どんが沢」とある)、そこから10分ほどで左岸より穴沢が合わさる。水量比は2対1。穴沢出合からは滝が連続する。

大きな滝はないが、直登の難しい滝もあり、特に穴沢出合から30分ほど遡った2条の滝は、リーダーがザイルを引いて直登。が、直登コースは少し悪いとのことで、手前の斜上バンドより上がるよう指示が出た。こちらも、最初の1・2歩が結構微妙である。女性2名は、足を支えて何とか上がってもらった。古巻も、一度滑ったものの辛くも突破。見た目より難しい登りであった。

その先、Co900を過ぎたあたりから雪渓が現れる。基本的に雪渓の上が歩けるのだが、滝場では雪渓が途切れるので途切れるところは巻いて上がることになる。雪国特有の横に伸びた木が行く手を阻み、突破に時間がかかる。高巻の途中、Co1100付近か、窪を横切るところで簡単に昼食休憩。4人とも立ったままパンを囓る。雨は続いているし、藪の中でも濡れるしであまり快適でない。休憩後雪渓に降りるが、本流はまだしばらく雪渓が続きそうだ。時間が押してきたので、地蔵沢へエスケープすることになった。

入ってすぐにスノーブロックが残り、その先に滝が懸っている。枝沢とはいえ、それなりに水量も豊富で滝も懸っており、楽しみながら遡行ができる。雪は、両側にところどころ残っている程度である。水流が細くなると分岐が続く。ほぼ同水量の分岐をを左に左に遡っていくと、何やらゴミが散乱するように…レジ袋やらペットボトルやらが落ち葉に混じっている。登っていくとほどなく登山道わきの水場に出た。エアリアマップでは「秀峰水」と記載された場所である。水は岩の基部から湧き出ていて美味しい水だったが、あのゴミは何だ!間違って落としたとかいう量ではないなぁ。水が美味しかっただけに、何やら複雑な心境になった。

「秀峰水」の水場からは地蔵山のトラバース道を川入に向けて歩く。20分ほどで昨日昼食を摂った分岐に達するが、今日は足早に通り過ぎた。再びゴルジュのような登山道を下っていくが、雨で滑りやすくなっており、2回ほどこけてしまった。一度は膝を強打。う~、やっと調子が戻ってきていたのに。2~3分立ち上がれなかった(T-T)。おかげで皆から大分遅れてしまった。やれやれである。分岐から1時間かけて、ようやっと登山口に降り立ちほっとした。

初日同様「いいでの湯」で雨に濡れた体を温め、坂下ドライブインにて桜肉(馬刺しor焼肉)を食してタンパク質を補給し、帰途に就いた。なお朝日屋本店謹製の「あげもち」は上河内SA上り線には売っていないので注意が必要である。(…って何のこっちゃ?)

天候に恵まれず、計画とは異なる山行となったが、初日は山菜、二日目はやや飯豊らしい沢登り(高巻き?)を満喫した二日間であった。

山行最終日:2015年6月28日
メンバー:長島(L) 古巻 高森 匿名
山域: 同行者の記録
山行形態: 沢登り
コースタイム:
地形図:川入
報告者:古巻