胎内川 作四郎沢

長島さんの胎内川シリーズで最後まで残された作四郎沢。ここでいう作四郎沢は、胎内川に2本あるうち下流部のそれであるが、なかなか剣呑な沢らしい。月曜に有休をとって臨んだ。

18日(土)晴れ

前夜、豊栄SAで前泊後奥胎内ヒュッテまで車で入る。胎内川のダム工事のため、やたらと工事関係の車と人が多い。私は胎内川流域は初めてだが長島さんは慣れたもの、例のごとくアゲマイノカッチを越えて楢の木沢出合で入渓する。ダム工事の関係者が出合付近で作業をやっていた。胎内川本流は河原がほとんどなく、ゴルジュが連続するが浸かってもせいぜい腰までで、飯豊川本流の苦労に比べればはるかに楽だ。因みにこの時期としては水量は多めとのことだった。楢の木沢出合から1時間弱で作四郎沢出合。

作四郎沢は早速ゴルジュで始まっている。最初の1mの落ち込みは左壁をバランシーにへつり、最後は水流を開脚で越える。左岸から15mの細い滝が入り、やや平凡な流れが続くが、そのうち幅1-2mに圧縮された、とんでもなく切り立ったゴルジュが現れる。見ているだけで胃が痛くなる光景だが、幸いなことにこの中に処理が厄介な滝は現れず。幅は広がるもののゴルジュは続き、3mの滝を右壁から取り付いて水流を登り、下にホールドがない2mの滝は右壁を空身になってショルダーで登った。次の1.5m滝は左岸をへつり気味に登るが、一歩が微妙で私の分だけ荷揚げしてもらう。ここでいったんゴルジュは開け、ささやかな河原が出てくる。

Co440で沢は右に曲がり、1.5mほどの小滝2つを登る。中身はやや平凡だが相変わらずゴルジュが続き、鋭角に入る支流を見たりしながら進む。ゴルジュの先に崩壊した雪渓とブロックを見、明らかに大滝がありそうな雰囲気の中小滝を登っていく。ブロックを越えると広場となり、その先に6段100mほどの大滝。右岸支流も大滝とともに滝場を構成し圧巻である。これを登るとなると日が暮れるので広場から左岸を巻き始める。このような大滝の巻きは案外早く片付くことが多いが、今回も45分ほどで滝上に立つ。滝上は一転して平凡。Co610左岸枝沢出合にテンバがないか期待したが今一。この先の2段25m滝を左岸から巻いて越え、テント一張分の砂地を均して今宵の宿とした。ささやかながら焚火もできて快適に過ごす。

19日(日)晴れ

今日も天気良好。テンバを出るとすぐ飽きもせずゴルジュ帯になる。Co660から8m+12m滝で始まる連瀑帯は右岸を大きく巻く。途中懸垂を少ししたが特にその必要はなく、滝場が終わるあたりに降り立つ。しかしすぐにゴルジュの幅いっぱいに3段20mの滝がかかりこれも登攀不能である。再び左岸に取り付き、大巻き。Co770の右岸枝沢を過ぎるとゴルジュ帯の小滝で、3mに続く5m+5mを右岸草付から微妙なバランスで巻く。すぐに高い岩壁を持つ15m滝、これも直瀑で登攀不能だ。この沢の大きな滝はどれも登らせてくれない。仕方なく左岸から大きめに巻きに入り、ゴルジュが低くなったところで懸垂10mで沢に降りた。

降りた後はようやく穏やかな渓相になる。Co930二俣を右に入る。思い出したように小滝が現れるのみだが、Co1100先の8m滝の左岸巻きが頼りない草ばかりでかなり悪い。Co1350あたりで水を汲み、あとは源頭の草原から少々藪をこいで刈り払いされた登山道に出る。

快適な登山道をまっすぐに二王子小屋に向かう。日曜なので誰もいないと思ったが2組先客がいた。200名山二王子岳はやはり人気なのであった。長島シェフの鳥鍋をおいしくいただくと早々に(7時前だった?)床についた。さすがに夜中何回も起きる。

20日(月)晴れのち曇り

今日は下山のみ、といっても奥胎内ヒュッテに向かって廃道同然の踏み跡を辿らねばならない。それでも三光山までは笹の中にしっかり目の踏み跡を見出せたが、標高を下げるに従い落葉樹林が発達し、笹が消えてわかりづらくなる。しかも冬の季節風のせいで灌木が右向きに傾き、これを漕ぐ左腕ばかりが疲れる。途中踏み跡を探すこと数度、いい加減嫌になるころ黒石山到着。黒石沢、鹿ノ俣川源頭を見下ろせ展望良好。しかしここから先も傾いた灌木に苦しみ、ナリバ峰を過ぎると今度は急下降の登山道に松の枯葉がすべりやすい。結局一度も楽にならないまま胎内第一ダムにたどり着いた。これで猛暑とか本降りだったら本当にげっそりしてしまうだろう。


山行最終日:2014年10月20日
メンバー:長島(L) 井谷
山域: 同行者の記録
山行形態: 沢登り
コースタイム:
地形図:えぶり差岳・二王子岳
報告者:井谷

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