沼川 左俣

今回の計画が泊りだったのと上り詰める大堺山は1100mチョイで私でも行けるのではないかと甘い考えで飯豊初デビューをした。

金曜夜高速バスに乗り新潟駅に早朝に着く。何度乗っても夜間高速バスでは寝る事が出来ず今回も1時間くらいうつらうつらしていて寝不足でリーダーを待つ。6時8分発白新線新発田行きの電車の中で落ち合うことができ出発する。新発田駅で乗り換え坂町でさらに米坂線に乗り換え越後下関駅で降りタクシーに乗る。わかぶな高原スキー場入口看板がある橋を右に折れ大里沢出合い付近の先で道が無くなるのでここで降りる。

足回りを整えて地形図で計画の確認をする。車道は無くなっているが左岸にはしっかりとした道がある。が10分も歩いたところで自然に無くなり藪だらけとなってしまう。現在地を確かめ間違っていない事が分かったので沢に降りてしまった。すぐに堰堤が現れはしごで越える。堰堤上は水が濁っていてそこに沈んでいる砂がドロドロしていて歩くのが大変だ。165mを過ぎたあたりから水がきれいになり第2の堰堤が出てくる。この堰堤上は大きな湖のようになっていてとても歩いて遡行できるものではなく木々をつかみながら水面ぎりぎりの所を左側から回り込む。35分かかりやっと突破する事が出来た。

しばらく淡々としたゴーロ歩きで171mの二俣に到着。左俣に入り右から2段の滝がある枝沢で休憩する。240m過ぎたあたりから沢らしい渓相になってくる。釜には魚影が走っているようだが私にはさっぱり分からず。左枝沢に25m滝がかかりCS4m滝となる。この上で昼食を簡単にとりここからはしばらくリーダーが釣竿を出しながら遡行。1匹ヒットしたが返していた。ゴルジュになり3m~5mクラスの滝が続く。突っ張りやへつって行けるが大きく右に曲がった先2m滝で今一歩上がれずお助けを出してもらう。この後も3mCS・2m滝・3段くの字と小滝があり450mで右から枝沢が入る。ここからが息休まることなく滝のオンパレードとなる。2段10m・10m・の先6m・6m・3m・8m・2m・3m・3mを右岸から全部巻き大釜を持つ3m・2mを左岸から巻く。やっと沢床に戻ってこられたと思えば5m滝をまた左岸から巻くことになる。先をみると2条20m滝がどどーんとそびえ立つ。到底上れるものではなく一緒に巻くことになる先の4m滝まで巻き終わると右から20m滝がかかる枝沢が入る。このあたりは大雪渓が残っている。この先の7m滝を左岸ブッシュをつかみ巻き奥の右俣に降りる。

655mでテントひと張りがやっとの場所を見つける。すでに17時45分。急いでテントを張りリーダーが食事を作っている間に着替えさせてもらい焚火なしで夜を迎えた。

翌日は8時出発。本来の計画だと左俣遡行だったが右俣に変更し最短で大境山を目指す。すぐに2m滝が出てきてあとは小滝が続き5m滝・4×6mナメ滝・4段12m滝・3mとなる。735mをすぎるとまた小滝が続く。4m・5m・9mの滝を右岸からまとめて巻くとまたもや大雪渓が沢幅にびっしりと残っている。ゆっくり着実に登っていく。途中からリーダーがアイスハンマーを貸してくれた。初めて雪にハンマーを突き刺してみる。冬山のピッケルの様でしっかりと食い込んでいく。後は900mまで詰め上げ30分の藪こぎで登山道に出られた。大境山頂までは数分で着いたが頂上には男性2人が酒盛りをしていてビックリ。

下降は西南西尾根~末沢~大石ダムだったが時間も押していて末沢の雪の残り具合も気になり登山道で下山した。1時間チョイで中田のバス停に着いたがちょうど行った後でタクシーを呼び小国にある町営のお風呂に入って米沢線で米沢駅まで行き新幹線で帰ってきた。初デビューの飯豊はとにかく遠くて大きかった。

山行最終日:2013年6月30日
メンバー:長島(L) 鈴木
山域: 同行者の記録
山行形態:
コースタイム:
地形図:安角・小国・朳差岳・長者原
報告者:鈴木