前川・裏川 壺安沢・オコナイ沢・ヨシワラ沢

20日(曇のち雨)

今回は五十嵐邸宅近くにある駐車場ではなく、林道のゲート手前の退避スペースに車を停めた。ゲート手前には箸を挟んで5~6台分くらいのスペースがある。ゲートから壺安橋までは1時間10分で着いたので、駐車場に停めるより10分ほど短縮できたことになる。

壺安橋からは壺安沢の右岸に道がある。道は沢を縫うようについており、最後は580Mを過ぎた辺りで右岸の尾根へと登っていく。道が尾根に登っていったあと間もなく取水堰があるが、堰を越えても水量は変わらない。沢床は茶色い苔がついていて非常によく滑る。足元に神経を使うせいか遡行ペースがあがらない。小ゴルジュと捻じれた水流の4M2段の滝を越えた以外は平凡なゴーロが続く。

壺安沢右岸の道
平凡な河原だが底石が滑っていて気を抜けない
右岸に枝沢を分けた辺りからやや狭まってくる
山道は580Mを過ぎた辺りで右岸の尾根へと登っていく
取水堰
4Mの捻じれた滝

 

右岸の枝沢を一本見落として、本来詰めるはずの750Mで分岐する右岸の枝沢を過ぎてしまい930Mまで本流を遡行する。750Mの枝沢を過ぎてから、8M、5M、2M、5Mと続く滝場を迎えた。8Mは斜瀑で手がかりも多く簡単に越えるが、次の5Mはスタンスが得られそうに見えた左壁に取付いてみるが実際にはスタンス・ホールド乏しくワンポイントの荷揚げで左岸に取付いて、続く2M、5Mもまとめて巻いた。その後、小滝が続いた後二俣となり、水量少ない左俣へ進むと間もなく水が涸れる。

8M-5M-2M-5Mの連瀑
左俣

水晶尾根の1235Mとその西の1210Mの小ピークの間に詰め上がり、水無沢への下降点の1210Mの小ピークを目指した。途中ブルーシートが残置された幕場として使われていると思われる所があった。

水晶尾根にはブルーシートの残置があった

1210Mピークから分岐する尾根の間を下降して水無沢に入渓する。源頭部は平凡な渓相だが、水流がでてくると滑ってくる。ブッシュ頼りに3本ほど滝を下降したが、950M付近から平均斜度が増すあたりで尾根経由でブナ入ノ平を目指すことにした。

水無川の源頭付近
950Mあたりで右岸の尾根を下降した

右岸にあがり、途中枝沢の源頭部を二回横断した後、右岸の痩せ尾根に乗って下降したが、もう少しでブナ入ノ平というところでギャップに突き当たって、北側へ懸垂を交えて下降して尾根から降りた。雨が降り暗くなりつつある中、ヘッドライトを灯して平坦な場所を見つけてテントを張った。

尾根の末端付近は険しい

21日(晴)

テントを撤収してブナ入ノ平を北北東に向かって下降する。やや尾根状に見えたところから下降するが、まだオコナイ沢左岸の尾根に達しておらず、登り返してさらに北上してオコナイ沢を確認したところで西へ向かって下降した。間もなく出合というところで、尾根の先がピナクル状に隆起していたので、その手前でオコナイ沢に向かって懸垂下降で入渓した。

懸垂下降してオコナイ沢に入渓

降り立った所から下流はゴルジュとなっ

下降地点の下部はゴルジュに滝を連ねていた

ており、小滝の先で左にカーブしていてその先は見えなかった。わずかに河原を遡行すると15Mの直瀑となっている。周囲は結構切り立った壁なので大高巻きかとも思ったが、左側にブッシュがある斜面があり、落口の高さまで登って落口へトラバースした。

15M滝

落口は小ゴルジュとなっており、小釜を二つ越えると河原に出て、右岸に枝沢を分けている。枝沢を過ぎた辺りで、岩陰から熊が大慌てで飛び出して右岸の斜面へと逃げて行った。相当慌てているようで、斜面を何度かずり落ちてようやくブッシュの中へと消えて行った。しばらく平凡な河原が続き、630M付近で小ゴルジュとなって左に折れると小滝が3本続き、次いで8M滝が懸っている。釜がある上に上部が外傾したツルツルの岩盤で登れそうもなく右岸を巻いていくと、下降に手頃な高度のうちは急流帯となっている。次第に沢と尾根の高度差は広がるが、沢が右に折れて斜瀑を懸けた先へ向かっては樹林帯が続いているのが見える。敢えて大きく巻いて斜瀑の上に下降した。

15M滝落口付近の小ゴルジュを抜けると平凡な流れになる
流れが左に折れると小滝が続く
右岸の巻きルートから見下ろした8M滝

すぐに4M斜瀑を越えると10M滝が懸り、右岸を巻く。左側が半分埋まった2M2条の滝を左から滑る落口に登り、次の釜を持った4M滝を右から巻いて、もう一つ2M2条の滝を過ぎるとしばらく平凡な河原状の流れが続く。850M付近で上流を熊が横切り右岸枝沢の右斜面へ歩いて行くのを見た。枝沢も横切ってくれないかとカメラを構えて待っていたが、そのまま右斜面を登って行ってしまったようだ。

10M滝
850M付近の河原

1100M付近までくると正面に沢地形が続いているが、水流の多くは左側に懸る滝から落ちている。正面の沢地形から樹林帯に取付いて滝を巻いていくと、下から見上げたよりも大きな滝で高さは20Mあった。さらにナメ状の連瀑20×30が続き、水流右側を登る。6Mを左から巻くと小滝が4つ続き、間をおいて二つの4M滝を過ぎると、1340Mで湧水があってここでほぼ水流が涸れる。

1100M付近の20M滝
20M滝の上はさらに滝が連続する
4M滝

枯棚3M、5Mを越えてから少し進むと水流が復活するが、間もなく涸れて覆い被さる笹が煩い窪となる。笹のトンネルを抜けると風化した花崗岩の崩壊地のようなスラブに出て、崩れる足元をだましだましトラバースしてオコナイ峰から南方へ伸びる尾根に上がった。

水が涸れた沢を詰める
この後笹が覆いかぶさるようになる
風化した花崗岩のスラブに突き当たった
慎重にスラブを斜上して水晶尾根に辿り着いた

尾根は笹に覆われているが、1560M付近で平坦になった辺りで、木の周辺で笹が薄くなった所を踏み倒してテントを張った。深夜テントの入口を開けて一時間ほどオリオン座流星群を目当てに夜空を眺めた。放射冷却で冷え込み、テントのアウターウォールに結露した水滴は凍っていた。

22日(晴)

オコナイ峰
周囲の盆地は雲海の下

夜中からは冷え込んだが陽が差すのも早く、笹尾根を下降している間にも暑くなってくる。下降予定のヨシワラ沢は幕場から南東側に下降すれば右俣になるのだが、斜度が緩く下降しやすそうな左俣を目指す。1450M付近まで尾根を南下して、そこから東寄りに進路を変えてヨシワラ沢左俣へ向かって下降した。

ヨシワラ沢に向かって尾根を下降

斜度がある岩盤の部分は窪沿いのブッシュ帯を下降するが、枯棚状が連続してきたので、しばらくブッシュ帯を下降した後、隣の支流の窪に入って元の窪と合流する。

ヨシワラ沢源頭の窪
沢幅が広がってきたがそれ以外はあまり変わらない

しばらくゴーロが続き、7M滝を右岸のルンゼから小さく巻いてから少し下ると二俣になる。二俣を過ぎてすぐに3M、4×7、2Mと小滝が続き、クライムダウンを楽しむと(1:4)で右岸から枝沢を迎える。その後も平凡なゴーロが続き(2:3)でオウデ沢を併せると取水堰が見えてくる。取水堰手前で靴を履き替えて林道にあがって一休みした後、長い林道歩きを経てゲート付近に停めた車に戻り着いた。

900~840Mあたりに幾つか滝が懸っていた
渓相はあまり変わらない
右岸からオウデ沢を併せるとちょっとした小滝が懸っている
取水施設か? ここから先は道があった

 

同行者の記録

遡行図:壺安沢オコナイ沢ヨシワラ沢


山行最終日:2018年10月22日
メンバー:長島(L) 高森
山域: 飯豊連峰 阿賀野川
山行形態: 沢登り
コースタイム:
20日:実川林道ゲート(7:30)-壺安橋(8:40-50)-700M付近(10:10-20)-1000M付近(12:00-15)-水晶尾根1235M小ピーク(13:15)-水無沢950M付近(14:10)-ブナ入ノ平C1(17:15)
21日:ブナ入ノ平C1(6:40)-オコナイ沢(8:05)-650M付近(9:55)-1150M付近(12:20-50)-源頭の風化した花崗岩のスラブ(14:30)-水晶尾根1560M付近C2(15:20)
22日:水晶尾根1560M付近C2(7:30)-ヨシワラ沢900M二俣(9:50)-取水堰(10:55-11:30)-実川林道ゲート(13:30)
地形図:大日岳
報告者:長島

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