内川 岩魚沢

今年度も残すところ一ヶ月あまりとなり、飯豊の沢もこれで登り納めとなる。本来は初日に岩魚沢を遡行し、二日目は櫛形山脈を縦走するはずだったが、先週に引き続き台風の接近により日曜日が雨となったため、櫛形山脈は来年度へ持ち越すことにした。また、集合直前に1名が怪我のため欠けてしまったのが残念だ。

下関の道の駅に前泊する。朝は坂町方面に少し戻ってセブンイレブンで朝食を摂った。車を走らせて、泡の湯温泉三好荘の前を通り過ぎ、岩魚沢左岸の林道に入る。二本目の枝沢を渡る手前の少し道が広くなっているところに車を停めた。

林道を歩き始めると間もなく橋を渡って林道は右岸に移る。橋のやや下手で立派な滝を懸けた枝沢が右岸から流れ込んでいる。地形図に載っていない分岐を過ぎて少し進むとやや広い駐車スペースがあり、その先は車で入れる状態ではなくなっている。踏跡はあるが、半ば藪と化した道が続く。道型が無くなったところで、ブッシュ伝いに沢へ下降した。

藪と化した道

降り立ったところからしばらく河原が続く。谷が右へ左へとクランク状に折れ曲がると次第にゴルジュの様相を帯びてくる。ちょうど両岸ともへつれなくなった所で腰上くらいまでの深さの淵が現れる。左壁にはワイヤーを渡してあった跡があるが、使い物にならない。水に浸かる気のない自分は左壁を登ることにしたが、高森さんは釜を突破して行き、石田さんも高森さんに続いていった。壁を登りきるとバンド状になっており、見下ろすと淵の先もゴルジュが続き、すぐに二俣になって右手に大川沢を分けていた。バンドを辿って二俣の先に降りて、水線突破してきた二人と合流する。

入渓点付近
腰上くらいまでの深さの淵
右俣の大川沢を分ける二俣
水線沿いに登ってきた二人と合流

1~2Mの滝をいくつか越えるとゴルジュから抜け出て河原状になる。3M、2Mと続く直瀑の右壁を登ると、谷は右に折れて(1:1)で右岸に枝沢を分ける。地形図からはとてもそれだけの水量があるとは読み取れない小さな枝沢なので、湧水が豊富なのだろう。

3M滝
右壁を登る

しばらく平凡な河原が続くが、右壁が顕著になってきて谷が左に曲がると黒々とした壁に細い一条の白い線を描く8Mの滝が懸っている。滝の手前のルンゼに取付いて左岸を巻いていくが、手頃な下降点がないので上部に続く三つ程の滝をまとめて巻いたあたりに下降した。4M滝を越えて、特に何があるという訳でもない小ゴルジュを抜けると、(1:1)で右岸に枝沢を分ける。すぐに6M2段の滝を簡単に越えると、二つの4M滝が(2:1)の水量比で出合っている。

8M滝
ちょっと大きな巻きになった
6M2段の滝

水量が多い左沢へ進みたかったが、左沢の滝は弱点に乏しいため右沢の滝を右壁沿いに登ると、左沢へ乗越すのも難しい地形だったので、そのまま右沢を遡行することにした。ここからは2~5Mの滝が10本前後続くが、意外に手強い滝が多く、何回かロープやお助け紐を出した。水も涸れかけてきた頃、ほぼ涸棚となった滝を懸けて窪が二手に分かれる。一旦簡単な左窪に登ってから右窪にトラバースして詰めて行くと、藪に覆われた古い登山道の踏跡がある尾根に出た。

最後まで少し手ごわい滝が続く

ここでコルを経由して温身平へ下降するという高森さん、石田さんと別れる。踏跡をトレースして尾根を15分程登ると境ノ峰に出た。本山から頼母木山にかけての主稜の展望がよい。

温身平へ降る二人と分かれる

進路を変えて藪道をトレースしていくと、ヒトハネノ峰へと続く尾根が一望できるようになる。藪はそれ程濃くないので順調に林道への下降点まで進んだが、尾根からそれて林道へ向けて下降し始めると急に踏跡が不明瞭になり、適当に林の中を下降して林道に出た。

ヒトハネノ峰を経て岩魚沢の林道へ向かう
尾根筋には比較的明瞭な踏跡がある

長者原の酒屋に立ち寄って飯豊山荘へ向かう。飯豊山荘で飯豊山行の打ち上げをやり、翌日は米沢に立ち寄って米沢牛を堪能した後に帰京の途についた。

 

遡行図

 

天候:曇


山行最終日:2017年10月28日
メンバー:長島(L) 石田 高森
山域: 飯豊連峰 荒川
山行形態: 沢登り
コースタイム:
林道終点(8:15)-585M(10:00)-690M(12:10)-尾根875M(13:00)-境ノ峰(13:15)-ヒトハネノ峰(14:05)-林道(14:55)
地形図:長者原
報告者:長島

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください