飯豊連峰概略

新潟県、山形県、福島県の県境に位置しており、飯豊山を主峰として最高峰大日岳をはじめとして2000M級の山々が連なる。

山域の大部分は磐梯朝日国立公園に指定されており、同国立公園の朝日連峰とは北に荒川を挟んで対峙し、吾妻連峰とは東に飯森山周辺の山々を介して続いている。

日本海沿岸に広がる新潟平野から一気に隆起しているため、冬の季節風をまともに受けて大量の降雪に見舞わる。そのため稜線付近は高山帯の様相を呈し、初夏には多くの種類の高山植物が花を咲かせ、積雪は盛夏を迎えても尚消えず雪渓・雪田として残り、越年することもある。石転び沢の雪渓は、北アルプスの大雪渓と比肩するものとして知られている。

飯豊連峰を水源とする沢は、荒川水系、胎内川水系、加治川水系、阿賀野川水系、最上川水系のいずれかに属する。本サイトでは前記水系別に記録をまとめている。