裏川 櫛ノ倉沢
アクセスも悪く、下山も悪く、下流域がゴルジュ続きで入渓時刻を選ばないと幕場に困る、と悪条件が揃っていてなかなか実行できずに機会を窺っていた沢だったが、ようやくその機会を得た。今回はかつて属していた山岳会でリーダー会員だっ …
飯豊連峰の沢を中心とする沢の記録
阿賀野川水系を代表するのは実川で、裏川、前川とも本流の他に興味深い支流を数多く擁している。また長走川(下流部は新谷川)も本流大滝沢の他にも遡行価値の高い支流が多い。福島県側の一ノ戸川、奥川は他の流域と比べると簡単な沢が主体だが、険しさを求めなければ楽しめる沢がいくつかある。そのほか直接阿賀野川本流に注ぐ小さな沢に登ってみるのも面白い。
アクセスも悪く、下山も悪く、下流域がゴルジュ続きで入渓時刻を選ばないと幕場に困る、と悪条件が揃っていてなかなか実行できずに機会を窺っていた沢だったが、ようやくその機会を得た。今回はかつて属していた山岳会でリーダー会員だっ …
天候が思わしくなかったため一週間延期、今週も金曜から土曜も雨予報だったのでさらに一日ずらして日曜から月曜にかけて本山行を実施した。 6日(曇) 実川島から林道に入って最初に渡る橋の上から実川を見下ろしたとこ …
今回の山行では櫛ノ倉沢を遡行後に烏帽子沢を下降して最後に三杯汁沢を詰める計画をしていたが、想定していたより気温が低いことや台風の影響が気になったのに加えて、先日の山行(矢沢)で失くしてしまった写真の光景の一部でも取り直し …
裏川最大の支流矢沢を辿った。地形の上では直線的な区間が多いことが目を引く沢である。出合までは先月と同じ区間となるが、幾つか検証したい点や探りたい点があって、幾つかの区間では敢えて前回とは違うルートをとってみた。 &nbs …
前川下流域の沢で遡行対象に取り上げた数少ない沢のうちの二本が大穴沢と四郎沢である。
持場沢は矢沢では最大の支流だが、出合から稜線までの標高差約900M、水平距離2km弱の比較的小さい沢である。
奇観と絶景に恵まれた飯豊随一の秘境裏川。天狗橋や大日滝をはじめ大小さまざまな滝や雪渓が織りなす光景は、素晴らしいと言うより他はない。
険悪なゴルジュはほとんどなく、南斜面の明るく開けた沢。やや冗長な部分もあるが滝が適度に懸り、エスケープも比較的容易で、沢登りに適した沢と言える。
天候:雨時々曇 深夜から朝方にかけて雨が降ったが、7時にはやんでいた。幕場からすぐに下降に入るが、藪はそれほど密ではなく、斜度も大倉沢のように壁という程急ではない。しばらくするとゴーロ状の窪に出る。2Mの滝といくつかの落 …
一昨年裏川と長走川の支流を継続した際、最後に下降するつもりでいながら、夕暮れ迫りつつある中幕場が得られそうもなくエスケープした沢である。それ以来気になっていた沢だが、ようやく遡行する機会をつくることができた。
地形図で見る限りでは、三重滝沢は等高線も詰まっておらず、特に谷が狭まっているところもなさそうである。難しい所がないというよりも、むしろ滝もなく場合によっては終始藪に覆われているかもしれないとすら思えたが、意外にも開けて穏 …
6月に入り、今年も飯豊の沢に登る季節がやってきた。今年最初の沢として、当年の様子を窺う上でも手頃な奥川流域からまだ登っていない二本の沢を選んだ。
20日(曇のち雨) 今回は五十嵐邸宅近くにある駐車場ではなく、林道のゲート手前の退避スペースに車を停めた。ゲート手前には箸を挟んで5~6台分くらいのスペースがある。
この日程では、本流から豊実沢を通して遡行するルートと入り鳥ノ子沢の二本のルートを順次実施するつもりでいたが、9月に遡行できなかった御西沢を含めて遡下行するルートに組み替えて山行を実施した。
22日(雨のち曇) 初日の予定は、切合小屋まで登って、小屋に着いたら一泊して翌日入渓に備えるだけだ。昼頃まで雨の予報なので、昼過ぎに大日杉を発つことにした。
18日(曇) 実川の五十嵐邸近くの駐車場に車を停めて前川右岸の林道を歩く。この林道を終点まで歩くのは2011年にビンカガグチ沢を遡行した時以来になるが、やっぱり長い。
天候が思わしくないため、入り鳥ノ子沢に代えて日帰りの本ルートにした。 予報では10時頃から小雨ということだったが、実川の駐車場から天神堂沢へ向かう途中強い雨が降った。
17日(雨) 西会津の道の駅では雨は上がっていたが、弥平四郎に向かうにつれて雨になる。駐車場でしばらく様子を見るが止む気配はない。
今年いっぱい長走川流域の沢に通い続けたが、遡行対象として挙げた本流域の沢は今回の与兵ェ沢が最後となる。
今回訪れた小面峰を取り巻く小さな沢は、7月に実施した淀ノ沢~大面沢の計画に小面沢を取り入れて以来気になっていた。
長走川の山行も終盤に差し掛かり、今回は上流部の主だった沢を継続遡行・下降して一気に巡ってきた。
今回の山行では初めて裏川を訪れる。飯豊の沢の中でも特に奥深く未知の領域だったが、ほんの入口程度の範囲ではあれ実態を把握するうえで意義深い山行になった。
黒森沢は出合からわずかで二俣となる。右俣は三つのまとまった滝場を擁しており、直登あり高巻きありの遡行が楽しめる。一方左俣には唯一滝らしい滝8M直瀑が懸っている。遡行時は巻くことになりそうだが難しくはなさそうだ。下降向きと …
土曜日曇り時々雨、日曜日雨の予報だが、多くて一時間あたり2~3mmとのことなので、岩岳沢の遡行に踏み切った。岩岳沢は田代沢出合過ぎから延々とゴルジュ記号が続く沢だ。実際にはゴルジュは田代沢出合の手前から続いているが、綱木 …
綱木俣沢を遡行して小面峰へ詰め上がり、オウトウ沢と本流を継続下降して、三川オートキャンプ場対岸の林道ゲートを起点に一周する計画だった。
15日(晴時々曇) 今回は上ノ峠を越えて、赤沢の100M程手前にあるワラビが自生する草地まで長走林道を車で乗り付けた。走れなくはないものの、オフロード車でないと厳しい路面状態の道だ。 林道を終点まで歩き、さらに山道を辿っ …
当初の予定は、赤沢遡行、モウコ島沢下降して本流筋で泊まり、翌日黒森沢遡行、大清水沢下降だった。大雨で林道が掘れてしまったり、土砂や落石に塞がれてしまうとまずいので、初日で下山してしまうことも考えながら林道を降っていく。
大持場沢は実川集落跡の1km程上流で左岸に出合う実川の支流だが、沢登りの対象としてはかなりマイナーなのではないだろうか。
27日(小雨) 御沢キャンプ場の駐車場で支度を済ませるが、雨脚が強まったため、しばらく炊事場の屋根の下で時間をつぶして、小雨になった頃に出発した。 昨夜から雨が少し強く降った時間帯もあったため、増水しているかと思ったが、 …
加治川流域で未遡行のルートは、難易度が高いところや二日では足りないところのみとなってしまった。今回は匿名さんが参加するので、反時計回りで次の流域にあたる長走川の沢を遡下行することにした。
7月9日は前夜から雨が降り続き、予定していた二ツ倉沢下降又八沢遡行の計画をキャンセル。今年最初の加治川流域ということもあり、様子見に湯の平温泉まで赤谷林道と登山道を往復した。下山後、転進先を検討して、以前から気になってい …
前日、本川を一日で遡下行してしまったので、用意していた地形図に載っている短めのルートを検討し、今回の沢を遡下行することにした。ヨモギ沢、イオリ沢ともに小さな目立たない沢で、あまり期待していなかったが、ヨモギ沢には小粒なが …
本ルートを計画したのは昨年だが、下り坂の天気が予報されていたのを勘案して転進したため、今年改めて同ルートを辿ってみることにした。本川はやや等高線の密度が小さいものの、規模的に一日から二日かけて遡行するのに手ごろな沢のよう …
不動沢は、深沢の近くにあって、それなりに興味を惹く沢という基準でピックアップした。深沢のおまけで遡行するようなつもりでいた沢である。
深沢はこの辺りの阿賀野川左岸域において、地形図上で際立って等高線が詰まっていて目を惹く沢なので、以前から気になっていた。標高が低いことから、入渓するなら、6月か11月頃にしようと思っていたが、その通りに今年の飯豊通い幕開 …
本川の転進ルート二日目は、タカツコ沢穴沢を考えていたが、少し短いので、タカツコ沢を遡行して、状況に応じて、地蔵沢か次の左岸の沢で切り上げることにした。
本川九郎三郎沢~本流下降の予定だったが、県道から見る本川の藪沢ぶりと、雨の予報とに遡行意欲を削がれて、計画を変更した。あまり移動せずに行ける範囲で予備計画を作成していたが、地形図で見て取れる通りのハズレ沢だった。 桑ノ木 …
滝沢は、弥平四郎集落と弥平四郎登山口の駐車場の中間付近で、奥川左岸から流れ込む奥川の支流である。標高650Mから800Mと源頭部の等高線が詰まっているが、それほど急でもないため、あまり期待していなかったが、多くの滝が懸り …
目当沢は奥川の本流に当たる沢で、疣岩山直下で上ノ越ルートと新長坂ルートとの分岐付近を源頭とする。地形図から読み取れるとおり、谷は浅く、これと言った難所はないが、それなりに滝も懸り、全く藪漕ぎすることなく登山道に出れるため …
胎内から場所を変えて、福島側の偵察に入る。最初の沢として、奥川で沢登りになりそうな沢の中で、最も前衛に位置する久良谷沢を選び、フキデ沢を遡行し、タンゴ沢を下降することにした。
飯豊連峰での最初の本流遡行は実川(前川)にしたいと以前から考えていた。前川という名称と、飯豊山に突き上げる流程とから、勝手ながら表玄関のような印象を抱いていた。その表玄関から飯豊の沢に踏み込んでみたかったのだ。